トレンドラインの角度でトレンドの強さを分析する方法&戦略 【4つのパターンに分類】
ラインを引いたとき、その角度を意識していますか?
もし角度分析をしていない方は、この記事を読めばチャートの読解力を高めることができます!
トレンドラインの角度(傾き)は、次のようなトレンドに関する多くの情報を与えてくれます。
トレンドの強さトレンドの継続性
トレンドラインをブレイクアウトしたときの、インパクトの大きさ
そこで今回は、トレンドラインの角度(トレンドの傾き)を4つのパターンに分け、それぞれの角度でのトレンドの強さや特徴、注意点を解説します。
1トレンドラインの角度5°~30°
2レンドラインの角度30°~50°
3レンドラインの角度50°~65°
4レンドラインの角度50°~85°
1.トレンドラインの角度:5°~30°
特徴1
勢いが弱いトレンドであり、トレンドが継続しにくいです。
押し・戻しで力強く反発しにくく、押し目買い・戻り売りのエントリー時に価格の方向感のない上下動に巻き込まれ、損切りに遭うことが多いです。
利益を大きく伸ばしにくいため、リスクリワードレシオが低いトレードになりやすく、順張りトレードは控えめにするのがベターです。
特に5°~15°の傾きでは、トレンドと認識されにくく、トレンドとして扱わないほうが良いです。
特徴2
角度5°~30°のトレンドラインは、レジサポラインとして弱く、簡単にブレイクアウトされやすいです。
そのためトレンド時の押し目買い・戻り売りに使うのは、ダマシが多いためおすすめできません
また、トレンドラインのブレイクアウトではブレイク方向に大きく伸びにくいです。
ブレイクアウトするとトレンドが発生せず、もみ合い相場に移行する傾向があります。
私の場合、角度5°~30°のトレンドラインでは、ブレイクアウト手法のトレードは見送るようにしています。
特徴3
昇トレンドでの角度5°~30°のトレンドラインはトレンドを維持するのが難しく、ラインが破られるとトレンドに理想の角度30°~50°のトレンドラインに修正されます。
2.トレンドラインの角度:30°~50°
特徴1
角度30°~50°のトレンドは安定しており、順張り(押し目買い・戻り売り)に最適です。
押し・戻しは、フィボナッチ・リトレースメント50%や61.8%の深さで反発する傾向があります。
特徴2
角度30°~50°のトレンドラインを引けるトレンドは注目度が高く、上昇トレンドの場合トレンドライン上では押し目買いが集中し、ラインをブレイクアウトするとブレイクアウトトレーダーによる売りが殺到します。
トレンドラインを使ったブレイクアウト手法で、勝率を上げたい(=ダマシを避けたい)場合は、
『トレンドラインの角度が30°~50°のときのみ、ブレイクアウトエントリーOK』という条件を、手法のルールに加えるのもよいと思います。
特徴3
45度の角度が理論上理想的です。
価格が時間と完全に均衡を維持して、上昇(下降)しており、トレンドが継続しやすいです。
3.トレンドラインの角度:50°~65°
特徴1
トレンドの勢いが強く、浅い押し目(戻り)をつけて上昇(下降)します。
押しや戻しでは、フィボナッチ・リトレースメント23.6%や38.2%で反発することが多いです。
そのため、トレンドラインとフィボナッチ23.6%や38.2%が重なるポイントが、押し目買い・戻り売りを仕掛ける候補になります。
特徴2
レンジやトライアングルパターンのブレイクアウトは勢いが強く、50°~65°の角度で上昇・下降することが多いです。
逆に、ブレイクアウトしても上昇(下降)角度が5°~30°の場合は、ブレイクアウトの勢いが弱くダマシの可能性が高いので注意しましょう!
4.トレンドラインの角度:65°~85°
特徴1
ブレイクアウトや価格の急上昇・急落時に見られる角度です。
価格の上昇(下降)角度が急すぎるため、ブレイクアウトやトレンドが継続しにくいです。
65°~85°の急角度のブレイクアウトは、30°~65°の角度に比べブレイクアウトの成功率が低いので、できればエントリーを見送るようにしましょう。
特徴2
角度65°~85°での急騰・急落は、その反動で大きな戻しが発生しやすいです。
そのため、相場が大きく動いたからといって順張りを仕掛けるのは危険。相場の揺り戻しを狙った逆張りを仕掛けるのが有効です
レンドラインの角度でトレンドの強さを分析する方法&戦略
でした😊